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競う土俵をずらす——K-Supermarketが載せた「観光地の棚」

同じ土俵で戦えば、順位を上げるしかない。だが土俵そのものを変えれば、順位表から抜け出せる。2026年、フィンランドの一スーパーが「観光地の棚」に自分を置き直して、それを証明した。

2026年5月、フィンランドのスーパー「K-Supermarket」が、世界で初めて複数の実店舗を旅行口コミサイトTripadvisorに”観光名所”として登録した。飲食店やホテルが並ぶあの場所に、「スーパー」が名所として載ったのだ。背景には、フィンランドの食文化がドイツや日本の旅行者の関心を集めながら、認知が低いままだという観光局の調査があった。屋上養蜂の自家製ハチミツ、地元クラフトビール、地域のベリーや魚——各店の独自性を、価格ではなく”旅の目的地”の魅力として打ち出した。

なぜ効いたか

普通のスーパーの戦い方は、チラシの特売で隣より1円安く、ポイントで競う消耗戦だ。K-Supermarketはその「スーパーの棚」から自ら降り、「観光地」という別カテゴリに自分を置き直した。観光の文脈に置かれた瞬間、店は「安いかどうか」ではなく「体験する価値があるか」で語られる。比較の軸ごと入れ替えたのだ。しかも「スーパーがTripadvisorに?」という文脈違和感と「世界初」という一点が、広告費をかけずに報道を呼んだ。

中小企業ならこう使う

自社を同業と並ぶ土俵から降ろし、別カテゴリの評価プラットフォームや地図に登録してみる。「安い施工会社」の一社として相見積もりされ続けるより、その現場や工場を、Googleマップや体験系サービスに「見学できる名所」「産業ツーリズム」として載せる。「工場が観光地に?」の違和感が、そのまま話題と差別化になる。比べられる相手が変われば、価格で叩かれる宿命から抜けられる。

「うちを、どの土俵に置き直せば勝てるか」——ASTERは数百本の事例から転用可能な構造をストックし、貴社の商材・採用課題に翻訳して企画に落とし込みます。お気軽にお問い合わせください。

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